バベルの塔

インターネットはアンプ(増幅器)であるということをずっと念頭においてきた。
10年前、インターネットもしくはIT技術は自分たちをどこにつれていってくれるのか、そこのなかで自分はどんなことができるのかという妄想を描いていた。その過程で、インターネットがどう進化して、人々にどう影響するのかということをずっと思い描いていた。そこで出た一つの結論は、人の趣向を加速する増幅装置としてのインターネット、コンピュータが役割を果たすだろうと思った。で、結局、増幅するものの質が悪かったら悪い方向へも増幅されるということでもあった。未来を思い描くときはいい方だけをみたいのは人の性だと思うけど、そのことがことあるごとに頭をよぎってた。最初の指向性が悪い、あるいは最初からなかったら人々を増強するものとしてのITは役にたたないし、悪いものだとむしろマイナスになる。

今の世界情勢をみてて思うのは、その増幅作用の結果としてますますギスギスする方向にいってるんではないかと思う。インターネットはたこつぼ化を促進したし、となりのたこつぼの存在を詳らかにしていってるし、ちょっとちょっかい出すということもかんたんになった。でも、それをポジティブに扱うことができるのならよかったのだが、結局負の面も同時に促進していく。ある思想が先鋭化していくメカニズム的なものがある気がしてる。

グローバル化が進んで一つの大きな塊として世界がフラット化して統合されていくという流れがあったような気がした。けど、その過程でフラットになっていくにつれてバベルの塔の寓話が如く人々は別々の言語をもち、バラバラになっていってる。

コロナをきっかけに色々と吹き出してきた。もともとあった地金の部分がでてきてるだけなのかもしれないけどだめな方向へ世界が向かっていってる。バラバラになっていってる。

日本が衰退するという感覚は高校の時点でなんとなく感じてとってたし、そのあとの大学でその感覚は強くなっていった。その後、なにかをしようとしたけど、結局力不足だったし、そこで諦めた。諦めて10年間隠遁して、その衰退というのが決定的になったなあとおもったらコロナで世界がボロボロになっていく。

結局、現状維持をしようとしてもほんの僅かしか違いをうめないし、なにか理想を掲げてむかわないと落ちるだけなんだろうな。どこのタイミングでコロナみたいなリセットがかかるということを頭の片隅においておかないと駄目なんだろうなと思う。